第2285回例会/平成18年09月15日(金)
●例会場 サンホテルフェニックス
●例会日 9月15日
ロータリーソング: 奉仕の理想
ゲスト     : なし
卓話者     : 金丸 禮三会員
ビジター    : 宮崎RC 尾崎宗春会員

出席状況
会員  : 72名
本日出席: 51名      本日欠席: 21名 
出席率 : 70.83%    前々回修正(9月1日分)83.33% 

会   長 井手脇 万 詔
副 会 長 衛 藤 清 隆
幹   事 西 岡 昌 志
会報委員長 黒 木   寛

9月は「新世代のための月間」
例会変更・行事予定告知板
例会変更 
行事予定告知板
・9月29日  職場訪問  例 会  12:30 会 場  青島青少年自然の家
・10月21・22日 地区大会  於 サンアリーナせんだい(薩摩川内市)
本日の例会
プログラム
観月家族会 例 会  18:00 懇親会  18:20 
会 場  青島水光苑ホテル


会長挨拶(井手脇 万詔会長)
 朝夕は大変涼しくなり過ごしやすい季節になりました。来週は観月家族会でございますので今から楽しみでございます。ご家族お揃いでおいでいただきますようお待ちしております。
ビジターを紹介いたします。宮崎ロータリークラブの尾崎宗春会員です。
本日は会員卓話となっております。金丸禮三会員よろしくお願いいたします。
 ニューフレンドの川崎浩聡会員を紹介します。
 見えにくい時代、今景気がいいのか悪いのかわからない。そんな時代のなかでどう生き抜いていけばいいのだろうか。本日は作家の五木寛之氏の「新、肌で感じる風」を通しての話を紹介させていただきます。バブル以来、大銀行が最高の収益をあげたと経済面が報じる一方で、社会面には児童の給食費や教育費が払えない家庭が急増しているとか、生活保護世帯がふえているといった記事が載っている。小泉構造改革の成果かどうか分からないが、確かに株価は上昇した。株で儲けたという話もよく聞こえてくる。しかし、「痛み」を伴う結果、社会の「痛み」は確実に広がっているように思える。貧富の差だけでなく 明日に希望が持てるかという希望格差も含めて、社会格差はひろがっている。多くの人たちはそのことを肌で感じていると思う。
 折しも次の総理大臣を決める選挙の最中です。私たちは次の指導者に何を期待したらいいのでしょう。教育問題しょうか、経済問題でしょうか、社会問題でしょうか。期待せずにはおれません。現在社会をみていますと、悲惨な事件が連日のように報じられている。親も信じられなければ子どもも信じられない。近所の人も信用できない。人間関係は本当にまさに行き着くところまできてしまったようだ。人の命の重さが戦後六十年の間で今が一番軽くなっているように感じると。自分の命の重さを感じられない人は、自分の命をすてられる。そして自分の命の重さを感じられない人は、当然、他人の命の重さも感じられない。自分の命がかけがえの無いいのちだという実感、生かされているありがたい、ありがたい命なのだという実感がある人は、他人の命を重く感じることができるはずですと語っておられます。
「国家の品格」といった本がベストセラーになるのは、裏をかえしてみれば、それだけ「今の世の中、これでいいのか。」と不安を持っている人が多いからだろう。国家の品格も大事だが家族関係や親子関係、友人関係といった人と人の繋がり「心の絆」の崩壊がとんでもないレベルまで来てしまっていることを、感じずにはおられませんとも話しておられ、いわば精神の大恐慌の時代である。何もかもが信用できない時代であるといっておられます。さて、このような時代からどうやって抜け出すことができるのか。それは一人ひとりが自分の肌で感じる風をしっかり感じとりながら生きていくしかないのでは、敏感に時代の風を感じ取り、流されず、柔軟に生きていくことが大事と強調されています。私たちも人と人との「心の絆」の大切さを、若い世代に教えていく努力をしていきたいものです。

米山記念奨学会より感謝状授与
 前年度ガバナー 菊地 平会員

幹事報告(西岡 昌志幹事)
1.会員名簿が出来上がりました。訂正箇所がありましたらご連絡ください。
2.第58回RI国際大会が2007年6月17日から20日までアメリカユタ州のソルトレイクシティーで行われます。参加希望の方は事務局までご連絡ください。
3.本日例会終了後、理事役員会を行います。

出席委員会(児玉 寛太郎副委員長)
 本日の出席状況(前記の通り)
 
2ヶ月連続100%出席の会員
(上園 哲朗会員)
 後藤会員・塩月会員・日高照雄会員・前田会員 以上4名

ハッピーボックス(岡崎 優SAA)
・本日100%出席の4名の方のハッピーをお願いします。
・ヤンキースの松井選手が見事カンバックしました。松井選手の背番号55にちなんで、55才の方、26年生まれの方、日高久夫会員、増田会員、上園会員、吉田信一郎会員、それに私を加えてハッピーをお願いします。
・この夏のベストドレッサー賞を山口賢一郎会員に贈ります。

職業奉仕委員会(大薗 英治会員)
・9月29日は、職場訪問となっております。
 駐車場が狭いので、公園の駐車場を利用下さい。

親睦委員会(前畑 智之会員)
・来週は観月家族会となっております。
・当日は、5時に宮崎駅東口よりバスがでます。
・俳句・川柳の応募を受付しております。

会員卓話  金丸 禮三会員 
「セロトニン神経について」   
 皆さんは、SSRI、選択的セロトニン再取り込み阻害薬と呼ばれる薬品をご存知でしょうか。1998年の世界の薬の売上高のベスト10には、このSSRIという抗うつ剤が第3位を筆頭に3つも入っているのです。カルシウム拮抗剤という日本ではポピュラーな高血圧薬よりも良く売れているのです。
 それというのも通常、医薬品の宣伝は、医学雑誌に広告を載せて、医師に名前と特徴を覚えてもらうと言うやり方をとりますが、この製品は、アメリカでは新聞やテレビで直接消費者に薬の安全性と有効性を訴え、一部のマスコミでは同じ宣伝のやり方のバイアグラと並び「生活改善薬」として取り上げ、その結果、必要のない人までも宣伝に踊らされて「よりよく生きたい」「性格を変えたい」という安易な理由で処方を求めるようになった薬です。日本では、欧米よりも16年遅れて1999年に販売されるようになりました。
 さてこの薬が効くという、うつ病ですが、生涯有病率10〜30%と言われ、ありふれた病気です。ところが、うつ病は患者さん自身が治療を受けたがらないことが多くSSRIが登場する以前のアメリカ合衆国では、1/3が医療機関を受診していなかったといわれています。一方、日本でも先進国の中で自殺による死亡率が群を抜いて多く、1999年には、3.5万人が死亡し、そのほとんどがうつ状態を伴っていたらしく、潜在的なうつ病の患者さんは多いと言われるようになりました。、最近では、うつ病はこころの風邪といわれるくらいにまでとりあげられるようになり、俳優の竹脇無我さんやアナウンサーの小川宏さんなどは、うつ病を克服したという手記を出版し、うつ病がSSRIで治ることを、広く一般にアピールしていました。
 それほどの驚きをもって迎えられたこのSSRIという抗うつ剤は、それまでのイミプラミン(三環系抗うつ剤)という、当初は作用機序の不明な薬剤の研究などから神経細胞のメカニズムが判明し、その結果生まれた薬剤です。
 この三環系抗うつ剤が作用する主な部位は、神経伝達物質であるノルアドレナリンやセロトニンを放出した神経細胞が再びそれらを細胞内に取り込むトランスポーターと呼ばれる装置に結合する事であることがわかり、さらには、後シナプス神経細胞膜にあるアセチルコリン、アドレナリン、ヒスタミン、ドーパミンなどの各神経伝達物質の受容体にも結合することにより副作用(例えば、ムスカリン性アセチルコリン受容体に結合することによって、口渇や便秘などの有害作用を引き起こす。)を誘発することもわかりました。そしてこれらの神経伝達物質のうち、セロトニンとノルアドレナリンがうつ病と関連しているらしいということも判明したのです。
 さて1977年に合成されたフルボキサミンというSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)は言葉の通り、選択的にセロトニンという神経伝達物質のみのトランポーターと結合することによってシナプス前神経細胞への再取り込みを阻害する薬です。そうすることによって、シナプス間隙にセロトニンをいつまでも止め置き、あたかも大量のセロトニンが分泌されたのごとき状態をつくるわけです。これをうつ病患者さんに投与してみたところ、三環系抗うつ剤とほぼ同様の抗うつ作用があることがわかりました。しかも三環系抗うつ剤の持つ副作用も選択的なセロトニントランスポーターのみの阻害のために見られず、使い勝手は非常によくなったわけです。
 ただ問題は、実際にはセロトニン分泌の増加は見られていないわけですから、服用を中止すれば、もとの欠乏状態になるわけで、治癒するわけではないということです。光療法や電磁療法など特殊な治療法はありますが、自力でというわけにはいきませんでした。
 そこで登場するのが東邦大学生理学教室の有田秀穂先生の「座禅のセロトニン仮説」です。有田先生は、セロトニン神経の役割を睡眠や呼吸との関係で研究していた過程で、セロトニン神経が坐禅の呼吸法によって活性化されることに気づかれました。それ以来、坐禅によってもたらされる効能を、日本の古い書籍や、中国の気功あるいはインドのヨガに関する書籍から調べ、他方で、セロトニン神経の生理作用について科学論文から最新データを収集し、両者の対応を検討され、その結果、両者は非常に密接な関係にあることが判明し、坐禅によってもたらされる「元気」という状態が、セロトニン神経の働きによって説明できる部分が多数あるというのです。(生活人新書093 「セロトニン欠乏脳」)
そしてセロトニン神経を「元気」の神経と仮称し「元気」と言う状態を演出する神経としてとらえておられます。
 それによりますと、「心の三原色」と仮称し、心を演出する神経には、三つの主要なものがあるとしています。平常心を司るセロトニン神経、快や意欲を形成するドパミン神経、不安や警報を発するノルアドレナリン神経の三つです。これら三種類の神経が相互に影響しあって、心の彩りを作るものと考えられます。それはちょうど三原色の組み合わせで、さまざまの色が作られるのと似ているそうです。
 元気の神経として解説してきたセロトニン神経は、ドパミン神経やノルアドレナリン神経に抑制作用を及ぼすことによって、平常心を演出します。坐禅の呼吸法やジョギングなどのリズム運動がセロトニン神経を鍛え、それによって平常心が養われ、ちょっとしたことで気持ちが舞い上がってしまうこともなく、逆に、すぐに切れやすくなることもなくなります。他方、絶えず息の詰まる生活を続けると、セロトニン神経が弱ってしまい、こころの制御がむずかしくなります。こういうセロトニン神経は、色で言えば、緑に相当します。
 心の赤色を演出するのは、ドパミン神経です。これが非常に強い人物が、ジョンFケネディ(1960年代のアメリカの大統領)といわれます。新しいものに絶えず好奇心をもち、飽くことなく喜びや快を追求し、何にでも果敢に挑戦していく人物です。いろいろなものに興味を持つが、飽きるのも速く、絶えず移り変わっていくという欠点があります。モンローのような魅力的な女性に対しても例外ではなかったようです。
 ノルアドレナリン神経は青色です。この神経はストレスや不安を受け持ち、冷たいイメージがあります。この神経は、不安や恐怖を司り危機管理システムとして働くといえます。
これら三つの神経の働きが相互に影響しあい、さまざまな心の状態が生じます。緑のセロトニン神経(平常心)、赤のドパミン神経(やる気)、青のノルアドレナリン神経(不安)がそれぞれ組合わさった心の彩りを、マラソン時の心の変化に関連づけて、想像してみましょう。
 マラソンの大会が始まる前には、誰でも緊張があるもので、完走するぞという「やる気」と、アクシデントはないかという「不安」が入り交じって、心の色は赤と青との混合で、紫色ということになるでしょう。
 スタートの号令で走り始めると、リズム運動で活性化されるセロトニン神経が働き始めます。心の色は一気にセロトニンの緑色に変わります。セロトニン神経はドパミン神経とノルアドレナリン神経を抑制する働きがありますから、不安も取れ、また、はやる気持ちも落ち着いて、淡々と「平常心」で走り続けることになります。
 緑一色で爽快に飛ばしてきても、人間、いずれ疲労が出てきます。疲労物質である乳酸はセロトニン神経の働きを弱めますので、心の色は緑から次第に紅葉に変化していきます。それまで抑えられていたドパミン神経とノルアドレナリン神経の働きが前面に出てくることになります。どちらが心の彩りを支配するかによって、その後のレース展開は全く変わってきます。
 例えば、いっしょに走っていた人がスパートをかけて、追い抜かれてしまうと、やる気が失せ、苦痛やストレスが前面にでてきます。不安やストレス時に働くノルアドレナリン神経が心の彩りを支配します。この時、走るのをやめれば、気持ちは限りなくブルーに冷え込んでいきます。ただし、それでも必死に走り続ければ、セロトニン神経とノルアドレナリン神経の混合で、深緑色、苔色になります。その心情はわびやさびの心に通じるものがあるかもしれません。
 一方、思いがけない声援や、ポジティブ思考を積極的にもつことによって、ドパミン神経が前面に出てくると、心の色は赤プラス緑で、茶色、赤銅色になります。土の滋養や熱せられた鉄を感じさせます。疲れてはいても、逞しい走りが期待できるというわけです。やはり、元気や平常心を演出するセロトニン神経が弱ってきた時には、ポジティブ思考でやる気を奮い立たせ、ドパミン神経を活性化させることが大切なのかもしれません。
 そして最後に、セロトニン神経を徹底的に鍛え抜けば、どのような状況でもエバーグリーンの心の状態が得られるはずですと、述べておられます。
そして「セロトニン神経の鍛え方」として次の事を提唱しておられます。
 セロトニン神経の働きが弱って、スランプやうつ状態、あるいは、切れやすい状態になったときに、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が使われますが、使い続けると依存性の問題もでてきますし、服薬を中止すると症状が悪化することもあります。そこで、日々の暮らしの中でリズム運動を意識して実践することによって、少しずつセロトニン神経を鍛えることをお勧めします。時間はかかりますが、呼吸法、ジョギング、ウオーキング、など自分に合ったリズム運動を根気よく続ければ、自らの力で心身を元気にし、うつ状態やパニック発作を克服できるのです。
 リズム運動を実践するときに、セロトニン神経の特質を考慮すると、次のチェックポイントに注意して下さい。
1.リズム運動は自分に合ったものを選択して下さい。長続きするものがお勧めです。子供にはウオーキングや自転車こぎがよいかもしれません。若い人には、ジョギング、エアロビクス、チューインガムを噛むなどが勧められます。中高年には、ウオーキングや呼吸法がいいかもしれません。この他、リズム運動なら何でもいいです。太鼓を叩くのも、念仏を唱えるのも、水泳でも、OKです。ともかく、無理なく継続できるものがお勧めです。
2.リズム運動は最低5分、通常20-30分、集中してやる必要があります。意識をリズム運動だけに集中しなければ効果がありません。だらだらと意識を散漫にしては、セロトニン神経は活性化されません。それから、無理や、やり過ぎも禁物です。30分以上のリズム運動では、疲労に気を付けて下さい。乳酸は大敵です。
3.できれば毎日継続して下さい。毎日は無理でも継続が不可欠です。効果が自覚できるのは、約3ヶ月です。次第に、心身に元気がでてくるはずです。1週間位ではダメです。途中、逆に元気が無くなることもあるはずですが、3ヶ月継続すれば、セロトニン神経のオートレセプターが減ってくると考えられます。ただし、それで辞めれば、また元の状態にもどります。自分の生活習慣にするほかありません。
 以上ですが他にも、有田先生は座禅での無の心境についてもセロトニン神経との関連で解説されていますが、そうであるならば一遍上人の推奨された踊り狂う念仏(盆踊りに発展したようですが)なども、その範疇に入るのかな、などと妄想を逞しくしている最近です。