第2193回例会/平成16年9月17日
会長挨拶(井手脇 万詔副会長)
本日は小田原会長が所用のため欠席でございますので、代わってごあいさつを申し上げます。
沖電気陸上部総監督の広島日出国氏を迎えてのゲスト卓話を予定しております。
今年は4年に1度のスポーツの祭典「オリンピック」が発洋の地ギリシヤで開催され、日本人選手が大活躍をしたことは皆さん方も記憶に新しいところだと思います。
まだまだオリンピックの余韻が残っている、そういう時に永年スポーツ、特にマラソンに取り組んでこられた広島総監督のおはなしが聞ける事は大変タイムリーなことだと思います。
今度のオリンピックでは「勝って当然」「金メダルは確実」と言われた中で、残念ながら涙を飲んだ銅メダルのレスリングの浜口京子選手や柔道の井上康生選手、野球の長嶋ジャパンなどがありました。
しかしながら彼ら彼女達の試合後のインタビュ一は実に我々に感銘を与え感動的な言葉でした。
「私の人生の中で金メダル以上のものを取る事ができました」「これから先にも柔道人生がある。この屈辱をプラスにしたい」。負けたのは残念ですが、全力を出し切り日頃の鍛錬を通して培った人だけが言える言葉ではないかと思いながら聞いておりました。
話は違いますが、今年はロータリー暦100年です。100年は重要な礎石であり、そこに到達した団体はほとんどありません。このことは、ロータリーが正しい行いをしていること、ロータリー奉仕に対する需要がいまだ大きいことを示しています。 私達の成功には数多くの「秘密」があります。それは週例会に由来する親睦を共通の大義、それに世界中に向けて扉と心を開く国際性であり、私たちの誰もが自分ひとりで行うよりはるかに多くの事柄を達成させてくれる構造です。しかしながら、最大の強みはロータリアンが新しい挑戦事項に取り組むにあたって抱き、最後に問題が解決されるまで持続する熱意をもち、各地域社会においてそれを実践することですと2004〜05年度RIテーマの中で述べられてあります。
私達は例会に出席し奉仕の心を育てるとともに、事業や家庭、社会生活に生かしていきたいものだと思います。@LF 本日は会長代理として初めてのあいさつで取り留めのないおはなしを申し上げました。以上で終わらせていただきます。ありがとうございました。
幹事報告(森重 勝雄幹事)
ヨ例会変更(裏表紙に記載の通り)
ヨ鹿児島ローターアクトクラブからの紹介ですが、鹿児島の県民ホールにおいて、「ウイニング パス」という映画の試写会が行われるそうです。見たい方は、事務局のほうまでお問い合わせをお願い致します。
ヨ皆様のボックスに、地区協議会の記録誌が一冊入っていると思います。これのCD版が、各クラブ一枚づつ来ております。見たい方・記録をコンピュータに取りたい方は、貸し出しを致しますので、事務局までお問い合わせをお願い致します。
ヨロータリアン必携という本が出ております。今度新しくRI理事会で新しく通って、変更になった部分が全部記載されておりますので、是非一読をお願い致します。
ヨ田崎博俊CICOからのお知らせです。愛知万博が、来年の三月から半年間位行われるようですが、そこにロータリー館が開設されるそうでございます。もし、万博にいかれる方は、そちらのほうまで是非行っていただければと思います。
ヨ本日終了後、理事会を行いますので、理事・役員の方は一階の喫茶店にお集まり頂きます様、お願い致します。
出席委員会(黒木 寛委員)
本日の出席状況(前記の通り)
阿部 倫也会員
本日は貴重なお時間を頂戴しありがとうございます、本日は、2004年6月2日通常国会で成立いたしました、「株券等の取引に係る決済の合理化を図るための社債等の振替に関する法律等の一部を改正する法律』の成立、公布による皆さんのお持ちの株券への影響をお話させて頂きます。この法律により、公開会社は5年以内に株券不発行会社に一斉に移行することになりました。皆様が手元にお持ちの上場株券は、法人・個人名義に関わらず、証券会社等の「金融機関の口座」にお預け頂くか、当該法律の施行時に発行会社の案内に従いお持ちの株券を不発行に移行する手続きかが必要になります。
また、未公開会社の発行株式は2004年10月1日から個々の会社の任意の選択の上、株主総会決議で定款変更を行い株券不発行会社に移行する事が可能となっております。
今回の株券不発行制度により、すべての上場株式はペーバレス化するものですので、お手元にある株券には十分ご注意頂きたいと思います。また、個人でお持ちの株券につきましてもう一点お話させて頂きますと、既にご存知かと思いますが、お手持ちの株券を証券会社の特定口座に入れることが出来るのは今年の12月末までです。新証券税制により、株式の売買損益は確定申告が必要であり、確定申告をする為には、保有銘柄の取得価額を明確化しなければなりません。この取得価額は相続や贈与が発生した場合にも適用されますので、株式を取得したご本人が確認しておく必要があります。当社で特定口座をお申し込み頂くお客様も取得価額が不明確で苦労されているケースが多々あります。今回の株券不発行制度の設立に伴い、タンス株券を特定口座に入れ取得価額を確定させておくほうが良いのですが、その期限も今年12月末までです。取得価額の明確化には時間がかかりますので証券会社にお早めに相談したほうがよいと思い少々お話させて頂きました、ありがとうございました。
SAA(大山 新一会員)
ヨ本日のハッピーボックスは次の通り。
ヨ先週の例会で、日高プログラム委員長が欠席の為、ピンチヒッターとして代役を務めていただきました、岩切宏海、岩切承自会員をご紹介したいと思います。この時に、ローターアクトの方々のお話が短かったために、余った時間を埋めて頂きました。その時、即興でお話いただいた中で、中国視察旅行の事を知ったのですが、岩切宏海会員もご一緒に参加されたということで、無事ご帰国をお祝いしましてハッピーを頂戴したいと思います。
ヨ本日、私が座席表を持ってくるのを忘れてしまいまして、しかも代用の紙がなく、封筒の裏に汚い字で「自由席」と書かせていただいております。今後、忘れ物のない様に反省の意をこめて、スマイルを出させていただきます。
ヨ今日は何の日」ですが、1964年に浜松町と羽田空港の間に、モノレールが開通したと聞いております。ヨこれは偶然なのかもしれませんが、9月12日日曜日はマラソン記念日だということです。今日はありがたいことに、広島日出国監督においでいただいております。これも何かのご縁を感じておるところです。
ゲスト卓話(沖電気陸上部総監督 広島 日出国氏)
皆様こんにちは。只今ご紹介して頂きました、沖電気陸上部総監督を仰せつかっております広島日出国です。以前は監督でしたけれども、現役の監督を退きまして、実を言いますと、これほど気楽なものかと考えて、ホッとしているところでございます。反面、監督を退いたのと同時に、宮崎市の体育協会長を無理やり押し付けられまして、これはまた逆に大変な仕事で、この自分の能力のなさをつくづくと感じている、今日この頃でございます。今日はこの会員の中におられます、前田さんから「広島、お前が来て、何か話してくれないか?」という言葉を受けまして、偉い方達ばかりの集まりの中のお一人であり、どんなことがあっても嫌と言えない、気の弱い私ですから、お受けしてまいりました。ところが、これから30分ほど話してくれということですが、何をお話していいのかわかりません。先ほど会長さんからお話がありましたように、今年はオリンピック開催の年でありまして、皆様も感動的なシーンをご覧になられて、まだ記憶に新しいと思います。今回のオリンピックは、柔道・水泳・体操の競技が先にありましたが、非常にすばらしい活躍に、日本のお家芸復活かなというような健闘をして頂きまして、その雰囲気が後半までずっと続いて、過去最多のメダル獲得を致しました。金16個・銀9個・銅12個、合計37個のメダルを、日本に持ち帰ることが出来たわけであります。本当に、今回の日本選手は健闘してくれましたし、特に女性の参加数が非常に多く、活躍が目立ちました。やはり日本女性は強いのかなということで、頭が下がる思いをしている今日この頃であります。皆様も、オリンピック放送をご覧になって寝不足になり、生活リズムが狂ったというような方もいらっしゃるのではないかと思います。スポーツ番組を見ておりますと、「この選手は一流だな」「あれは二流だな」と思うことがあるのではないかと思いますが、いろいろな選手に携わってきた私の経験から、お話させていただこうと思います。メダルを獲った選手が一番最初に発した言葉、インタビューのときにアナウンサーが聞きますと、どの選手も「嬉しいです」と答えました。そして、「自分を信じて最後まで頑張った」と言っています。この言葉は簡単な言葉だと思います。しかし、本当に日ごろの生活を、この競技に打ち込んだ選手だからこそ、この言葉しか出なかったのではないかと思います。私はその様に感じました。どういう選手が一流になるのかといいますと、猛練習の中からしか生まれてこないということだと思います。英語ではトレーニングと言うようですが、私はトレーニングと練習は違うと思っています。トレーニングと言うのは生易しい、ただ一通りの流れ的なものだと感じます。日本の「練習」という言葉は、何回も何回も繰り返し、毎日やるものが練習だと私は思っております。「練習」が「猛練習」に繋がり、一流の選手が生まれてくるのだと思います。そして、二番目に「努力」をしなくてはいけない。努力にも色々あると思いますけれども、「やるぞ」と決めて三日くらいで「きつい、やめた。」と言うことでは困る。やると決めたことは、何が何でも最後までやり遂げる、強い信念を持っていないと、一流の選手にはなれない。そして、大切なことは「好き」であることが、一番大切なことではないかと思います。マラソンなど「あんなきつい事、誰がやるか。」と思われるでしょう。100メートル走るにも、「マラソンしてくるわ」などと言っていただきます。非常にありがたい言葉ですけれども、100メートル・1000メートル・1キロと色々ありますが、マラソンは42,195キロです。私は田舎の言葉で、「死にに行くごたる」といいます。そのくらい、きつい競技です。皆さんから見ると「何であんな苦しいことをやるのだろう。馬鹿じゃないか。」と思われるようです。本当に馬鹿じゃないと出来ない、好きでないと出来ないのです。そして、3番目は自己管理が出来る選手じゃなければいけない。我々は選手と、衣・食・住を共にしておるわけですが、食事管理・健康管理・生活上の管理もあります。そういうことを、きちんとできる選手でないと、一流にはなれないと言っております。あまり話が長くなると後もございますので、詳しいことは言いませんが、マラソンをたとえにさせていただきますと、このオリンピックでは、女子の野口みずき選手が優勝してくれました。4年前は高橋尚子選手が優勝してくれました。日本女性はマラソンが強いというひとつの歴史をつくってくれたのではないでしょうか。心配するのは、次の北京オリンピック。当然3大会連続優勝という考え方になってくるのではないでしょうか。そこで我々は、次の選手を育成しなければいけません。「男子はだめだな」とよく言われます。確かに、よかったのが5位ということはありますけども、私から見れば何とか男子も、芽が出てきたなと感じております。今までのマラソンも一番よかったのが、旭化成におりました森下が2位、君原が2位と言う成績は取っておりますが、優勝はございません。旭化成の宗猛がロサンゼルスで4位、中山選手が韓国での大会で4位ということで、1人しか入賞していないわけです。しかし今回は2人が8位までに入ったと言うことで、今までとは違ってきたなと思っております。野口にしても、高橋にしても、優勝するという事は、先ほども言いましたとおり、並大抵の練習ではなかったと言うことです。野口選手もあの小さな体で、1ヶ月に1200キロ走っているのです。それもアメリカのコロラド、標高1800メートルの高さのあるところで、1200キロ走るわけですから、非常に苦しい練習です。標高1200メートルあると走らなくてもきついです。少し歩いただけでも動悸がします。少しのお酒でも、すぐ酔っ払ってしまいます。本当に苦しい状況にあるわけです。1800メートルにあがりますと、ご想像いただけると思いますが、それ以上です。その中で走っているわけですから、相当苦しい練習です。高橋選手につづいて野口選手も、同じような状況で練習をしたということで、今回の3名の代表選手に、高橋選手がなぜ入らなかったのかと言う言葉も聞きますが、私は今回の3名は、高橋選手と同等の成績を残せるメンバーではなかろうかと思っております。4年前の高橋と今年の高橋は、やはり違います。そこはわかって下さいとお話したことがあります。運良く3人が、優勝・5位・7位と入賞してくれて、日本陸連もホッと胸をなでおろしているところであります。今の若い奴はだらしがないなどと言いますが、今の若い奴が頑張ったからメダルが獲れたということですから、「今の若い奴は」などと言えない時代がきたということで、我々も反省しなくてはいけない。今のこの時代に相当な強化費がついたこともあります。海外の標高の高いところで合宿が出来ると言うことは、色々な競技団体もお金を出してくれると言うことです。昔は、個人で合宿をやりなさいなどと言うことはなかった。やるとすれば企業一団体で、長くても1週間くらいの強化合宿でありました。これが、今と昔の違いです。強くなるためには、お金が必要です。お金があれば、ある程度は強くなれる。我々の頃は、スポーツの事なので言わせていただきますが、共産圏が非常に強かったわけであります。なぜかと言いますと、オリンピックで優勝しますと、「一生何もしなくてもいい、家まで作ってもらって一生を見てもらう、これなら頑張る気持ちになるよな」と話しておりました。今の日本は一生までは行きませんが、それがなってきたと言うことです。今回の優勝者には、JOCからでも1人500万円、2位300万円、3位200万円と何らかの形でお金が出る。そして、企業に帰れば企業からのお金が出る。高橋選手も4年前、マラソンの世界一になったと言うことで、皆さんも十分ご承知の通り、スポンサーがつくようになる。そして、色々な大会に行きますと、スタートラインにつくだけでも500万、そして走って優勝すれば1000万・2000万とお金がつくようになっています。高橋選手は、マラソンで初めて所得格付けで5億の税金を納めたということで、所得はいくらあるのか?と考えてしまいますが、皆様がよくおわかりかと思います。現在のスポーツ界はそうなってきたと言うことです。お金をもらうとか、色々ありますが、先ほど言いましたように、「嬉しいです」「自分を信じて頑張った」と一生懸命頑張っていて、お金を目当てにやっている選手は私はいないと思います。やはり、オリンピックで金メダルを取るぞと日夜頑張って、遊びに行くような自分の時間もなく、練習から練習と言う日々を送っているから、そういう言葉が出るのではないかと思います。私は非常に重みのある言葉だと、思っております。そんな中で、ハンマー投げの室伏選手が2位だったのですが、1位の選手がドーピングで失格になり、金メダルということになり、本当によかったなと思っております。その室伏選手が、このようなコメントをしております。「真実の母オリンピアよ、あなたの子供たちが競技で勝利を勝ち得たとき、永遠の栄誉を与える。それを証明できるのは真実の母オリンピア。」これは古代詩人ピンダロスという方が作られた言葉だそうで、メダルの裏側に書いてあるそうです。室伏選手は、「金メダルよりも本当に重要なことは、そこに向けて努力をしていくことだと思います。」とコメントしています。とにかく、日頃からの練習しかないよ、練習さらに摂生をすればこれに達するんだ、ということを言っているのではないかと私は思います。彼は休みのときは、朝から晩までグランウドに行って投げています。お父さんもハンマー投げの選手で、アジアの鉄人と言われた方でした。このお父さんもその様な練習をされてきた方です。その様にして、メダルを取ったと言うことです。これから私たちも、今回のオリンピックの結果を機に、更なる努力をしなければいけないなと思います。柔道界でも、本当によく頑張ってくれました。残念ながら地元の井上康生選手はどういうわけか、あれだけ調子のいい選手でしたが、向こうに行って体調が崩れたのではないかと思いますが、皆様も感じたかもしれませんが、何となくファイトがなかった。これは何かあったと、私は思っております。周りもそうですが、本人もメダルを取らなければという思いがあったはずです。非常にかわいそうだと思っております。ほかの選手はメダルを胸に提げ、成田につくと出迎えがたくさんある、機中でそういう事を考えたのではないだろうか。その時の寂しさはたまらなかったと思います。私も、そんな経験がありますが、自分の結果が悪くて、相手は良かった時の心境。向こうにいる時はあきらめます。しかし、飛行機に乗ってだんだん日本が近づいてきますと考えます。あと10分で成田に着きますなど、そういう言葉を聞いて考えますのは、「このあたりで飛行機が墜落してくれないかな。」というような、本当に寂しくて降りるのが嫌な気持ちになってしまいます。それが、井上選手の心境じゃないかなと思い、涙が出てきました。勝負の世界は、運も実力といいますが、確かに運もあるなと感じました。私からのお願いは、井上選手も次の北京を目指して頑張るという事ですので、プレッシャーをかける応援ではなくて、しっかりと彼を盛り立てて、再度オリンピックに立たせて、彼を男にしたいと思っているところでございます。今日は、どういう題にしたらいいのかなと思ったのですけれども、題を捨ててお話をしますと、皆様社長さんばかりですので、生意気になってもいけませんので、幸いにして、オリンピックという話題がございましたので、我々スポーツ選手の気持ちとはこういうものですということで、終わらせていただきたいと思います。これからが大変だと思います。マラソンも男女ともに、日本はだんだんと良くなってくると思います。陸上競技は、短距離やハンマー投げなどフィールド競技もありますが、しかし色々考えますと、やはり日本の陸上競技はマラソンしかないと思います。短距離の末次選手なども期待されましたが、同じ10秒0の選手でも100メートルのラインについた時点で、1位2位が決まるような体力の違いがあります。日本の短距離も良くなってきましたが、やはり対等に戦えるのはマラソンしかありません。マラソンには、身長もなにもない。ただ努力をして、頑張って走れば必ず強くなるのは、長距離でございます。頑張っていきますので、皆様も応援をよろしくお願い致します。スポーツは馬鹿がやるというような考えもございましたけれども、野球以外にもお金がかかる競技になってきましたので、よろしくお願い致します。
(担当:増田秀文)