| 宮崎神宮大祭の祭実行委員長 山口賢一郎(やまぐち・けんいちろう)さん |
|
2006年10月28日
きょうから始まる宮崎神宮大祭。主催する宮崎神宮御神幸奉賛会の祭実行委員長の役目を今年、引き継いだ。「わくわくしながら神武さまの日を迎えていた、子どものころの気持ちがよみがえってきた」。130年続く伝統の重みにプレッシャーを感じ寝付けない日が続いたが、最近ではこの緊張感を楽しむ余裕も。 神幸行列の方針は、神武天皇の神話に基づく本物志向。昨年初登場した模造船「おきよ丸」によるお舟出の再現をはじめ、日向木剣踊りや子ども太鼓などが華やかさを添える。「静かすぎても楽しさがないし、荘厳さを崩すと仮装行列になる。バランスが難しい」。実行委メンバーとも本音で意見交換できる信頼関係を築き準備を進めてきた。 自身は宮崎市橘通西2丁目に店を構えるかまぼこ屋「山口商店」の3代目。子どものころから間近で神武さまを見てきた。先導する騎馬警官、店の従業員に酒を振る舞う祖母の姿や、バラずしが食卓に並ぶ光景など、見る、聞く、食べるすべての事が特別な日だったという。「ご鳳輦(ほうれん)が目の前を通ると子どもながら神秘性を感じていた」と振り返る。 橘通りの若手の商店主らが、御幣をつくり商店街に掛けてくれるなど、神武さまを盛り上げる街の雰囲気に感激した。「支えてくれる人たちの心意気を感じ、いい祭りになると確信できた」と自信を深める。 妻敬子さんと店を手伝う長男徹、長女祐貴子さんの4人暮らし。神武さま当日は、敬子さんのつくるバラずしが食卓に並ぶ。59歳。 (報道部・清水克彦) |